結論を申し上げますと「完治」は難しいといえます。
統合失調症の目指すところは「完治」ではなく「寛解」
「完治」というのは症状が全くなくなる状態のことです。
風邪などの病気はこの完治が可能な病気だと言えます。
病気にかかる以前の状態にすっきり戻ることができます。
しかし、統合失調症の場合、症状が完全になくなるということは難しいです。
現在、私は寛解していますがまだ症状の特性は残っており、それの対処法を身につけながら日常生活を過ごしている状態です。
症状とともに生きていくという姿勢
疾患にかかると今すぐここから脱出したい。という気持ちになります。
しかし統合失調症をはじめとした多くの精神疾患は「病気の症状とともに生きていく」という姿勢が重要になってくるのではないかと感じています。
自分自身の病気を受け入れ、症状の特性を把握し、対処法を身につけることによって、ハンディキャップはありながらも、日常生活を無理なく送ることができるようになる状態です。
それが「完治」に一番近い状態ではないかと思います。
その状態のことを「寛解」ともいうのですが。
寛解できたら、普通の生活が送れますよ。
母親は私が統合失調症と診断されたとき、もうこの子はいわゆる普通にお友達ができて、学校を卒業して、恋愛をしたり結婚をしたりというような世間一般の普通の体験がもうできないのか。と思ったそうです。
しかし現在寛解することができて、普通の人と変わりません。
感受性が強すぎるといったようなHSPの強いバージョンともいえそうな性質は持ち合わせていますが、見た目は普通の人と変わりませんし、一人暮らしできています。
ただ、繊細過ぎて疲れやすく、仕事が長続きしないということが今の課題です。
私に限らず、精神疾患の障害を抱える人は仕事に支障が出やすく、金銭面での悩みを抱えている人がとても多くいらっしゃいます。
仕事面のことを除けば、それなりに普通の人と同じような日常生活を送ることができます。
統合失調症でも恋愛も結婚もされている方は多くいらっしゃいます。
一時期は寝たきりだった状態からここまで回復することができました。
仕事という課題は現在も残りつつありますが、統合失調症と診断されて一生寝たきりの人生だということはなく、回復できる可能性は必ずありますので、失望しないでくださいね。
まとめ
現在では統合失調症はどんどん予後の見通しがよくなりつつある病気になっています。
新しいお薬が開発されたりインターネットでの情報も増えたりして、治療法はどんどん増えています。
自分に合った対処法を知ることや病気を受け入れられるまでの気持ちの問題など、時間はかかるかもしれませんが、日常生活を普通に過ごすことができるまで回復している人はたくさんいらっしゃいますので、絶望せず前向きに考えていけたらいいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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