近年マインドフルネスが提唱され、瞑想に注目が集まっています。
瞑想をすることによって集中力が高まったり、気持ちがリラックスできるほか、リーダーシップを発揮できる、コミュニケーションが円滑になるといった効果も得られることから大企業が積極的に導入しているといった一面もあります。
しかし、私は統合失調症の人が独自で瞑想を行うことはあまりおすすめしません。
なぜがというと、私は独自の方法で瞑想を行った結果、偏差・禅病といった症状に陥ってしまったからです。
偏差や禅病についてはまた別の記事でご紹介します。
瞑想との出会い
当時、統合失調症の陰性症状にひどく悩まされており、インターネットやSNSなどで対処の方法はないかと情報を探していました。
そんな中、自分がスピリチュアル系の教えに強く関心を持っていることに気づきます。
インターネットやYouTubeでも「第三の目を開くと能力が覚醒する」といった情報が出回っており、私はもし自分も能力が覚醒したらこの苦痛から逃れるのではないかと思いました。
単純に瞑想によってストレス軽減の効果を期待していたところもあります。
私の瞑想体験
インターネットの情報を頼りに、独自で瞑想を行い始めました。
しばらく続けていくと、目をつむった暗闇の奥からさまざまな色の光が見えてきました。
そのことに感動と面白さ感じ、もっとその光が鮮明に見えるようになりたいと思うようになりました。
日々、瞑想で暗闇の中の光に集中していました。
この光はのちに「丹光」といわれるものだと知ります。
光に集中するにつれ、第三の目と呼ばれる眉間の箇所がうずいてくるのを感じました。
私はその箇所にさらに神経を集中させ、瞑想を続けました。
眉間の痛み、そして狂気に陥る
第三の目の場所といわれる眉間に神経を集中させて瞑想をする日々が続きました。
暗闇の中の光も最初の頃より鮮明に見え、様々な形に動いてくるようになりました。
しかし、あるとき眉間に痛みがあることに気づきました。
気づいたら眉間に痛みが残っており、神経がとても過敏になっていることに気づきました。
体感として、人間に流れているはずのエネルギーバランスが崩れてしまった感覚でした。
もともと人の目が気になりやすかった私はさらに神経が過敏になり、外を歩くことがに困難になってしまいました。体のバランスが崩れてしまったゆえに、怪奇現象にみまわれます。
結果として私は独自で瞑想を行ったことにより症状を悪化させてしまったのです。
瞑想は必ずしも良い効果をもたらすものとは限らない
以下、『無』 著:鈴木祐 の本から抜粋です。
ワシントン大学の実験では、15分間の瞑想を行った被験者は、普通に休息を取ったグループよりも、作業へのモチベーションが約10%低下しました。これは瞑想によって自己の感覚が薄れたせいで、未来への目標に向かう気持ちが下がったものと考えられます。
神経科学者のウィルビー・ブリットンらのレビュー研究により、定期的に瞑想を行う者の約4分の1が、パニック発作、鬱病、解離感などの副作用を報告したことが明らかにされています。瞑想で集中力が高まった結果、自分の感情へ過度に敏感になったのが原因のようです。
365人を対象にしたテストでは、瞑想のトレーニングを行ったグループの一部は、慈善団体へのボランティアなどに参加する意志が大きく低下しました。同様に、162人に4週間の瞑想を指示した試験でも、トレーニングを続けたグループはナルシシズムの度合いが大きくなり、事故が消えるどころか逆に自意識が増強されました。こちらもまた、瞑想で集中力が高まったせいで逆に自己への意識が向きやすくなったのだと思われます。
以上の事例から瞑想は健常者にとっても必ずしもよい効果だけを得られるものとは限らないようです。
まとめ
以上から統合失調症の方は独自で瞑想を行わないことをおすすめします。
いまだに私はこの偏差・禅病の後遺症が残っており、日常生活に支障をきたす場面もあります。
今回は瞑想の副作用にフォーカスした内容になりましたが、プラスな効果をもたらすことも事実です。
中には統合失調症の方でも瞑想を行うことが合っているという方もいらっしゃいます。
もしこれから瞑想を行いたいのであれば、良い面も悪い面を含めて事前に調べること、適切な指導者のもと行うことをおすすめします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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