“感情は感じ切ると消える?” 陰性症状の気分の落ち込みとの向き合い方

対策・ワーク

統合失調症は大きく分けて陽性症状と陰性症状があり、陰性症状では気分の落ち込みが激しく私もそれにとても苦しんできました。

当時はどうしようもない不安感と気分の落ち込みにどう対処したら分からず、一時期は母親と一緒に寝てもらうことしかできませんでした。(それもひとつの対処法かもしれません。)

今では嫌なことがない限り、気分の落ち込みはありません。

どうしようもない不安感に襲われることは一切なくなりました。

もし、嫌な気分になることが起こっても、対処法を知っており、立ち直るまでに時間がかかったとしても経験上、落ち込む前より症状がさらによくなっているということが分かっています。

インターネット上で陰性症状がどういったものであるのかの情報はあるものの、実際に気分が落ち込んだ時にどういった対処ができるかという具体的な内容はあまり見当たりません。

今回は私が実際に行ってきて効果的だった具体的な対策・ワークをご紹介します。

※今回ご紹介する内容は非常に精神的なものを扱うものになりますので、ある程度症状が安定した人がご自身の判断で行ってください。

私自身の症状が改善した事実の情報共有を行う目的であり、専門家ではないため責任は一切負いかねます。

感情を観察する

まずこのワークを行う前に、集中できるまとまった時間と環境に身をおいてください。

不安定な感情で気持ちがいっぱいになっているとします。

そのときにその感情とは別に「あ、今不安なんだな」とその感情を観察しているもう一人の自分が自分の中にいることを確認することができます。

その自分が確認できなかったとしても、不安定な感情を感じているな、と思うだけでいいです。

そしたらその不安感は何からの不安なのかを観察していきます。

どうしてその不安を感じるのか、現状の何が不満なのか、気に食わないことは何なのか…

その不安な感情にしっくりくる表現を具体的に言葉にしていきます。

頭の中で考えるのもいいですし、私はよく紙とペンを用意して書き出していました。

私の場合その不快な感情は過去に感じたトラウマ(怒り)からくるものが多かったです。

それを深く見つめていきます。

例えば私の場合、

学校でいじめられたときに一番助けてもらいたかった母親に助けてもらえなかったことに対する怒り

があったとします。

その感情を紙とペンを用意して具体的に書き出していきます。

”本当はもっとお話を聞いてもらいたかった。助けてもらいたかった”

”私のことを思ってと言って厳しくしてきたくせに、一番大事な時に私を守ってくれないじゃん!”

なんでもいいんです。書き出していくうちに当時の消化しきれなかった感情が浮上してきます。

感情を感じ切る

その感情は今すぐに母親を怒りののしりたくなるようなとても激しい感情です。

でも実際に母親をののしることはせず、冷静にその感情を感じたまま観察していきます。

この段階はとても苦しいです。激しい怒りの感情を、私の場合胸のみぞおちあたりに痛みを感じながら耐えて観察していきます。

ときに激しい怒りの感情を感じながら、頭の中でもう一人の自分が自分を励まします。

”そうよね、それは怒れるわよねえ、怒って当然よ”

”ほんと辛かったよね、よく耐えてきたわ!”

”相当怒ってるわねえ、怒りを感じ切っちゃいましょ”

感情を感じながら浮かんできた言葉を紙に書き続けることもいいですし、脳内で観察するやりかたでもどちらでもかまいません。

しばらくすると感じていた激しい怒りが和らいできます。

自分がしっくりくるまで観察・感じることを続けます。

以上でワークは完了です。

ワークを行う前と後では気持ちが軽くなっていることを感じます。

補足

上記に紹介した内容は心理学での「感情ラベリング」やスピリチュアル界隈でいわれる「自己ヒーリング法」に近いものだと思います。

私はそれらの知識を知らず、自己流で上記のような方法をとり、症状を改善させてきました。

一応心理学等でも提唱されているワークのようなものではありますが、上記のものはあくまでも私が独自に行って効果を感じたもので確実に安全を保障できるものではありません。

中にはトラウマを注視することは反すうに繋がるため、しない方がいいとおっしゃる方もいます。

このワークが合う人、合わない人がもちろんいると思います。中には症状が悪化する場合もないとは言い切れません。

今回ご紹介させていただいたのは私が実際に症状改善に効果があったという事実を情報提供する目的ではあり、ワークを推奨するものではありません。ワークを行う場合はご自身の判断で行ってください。一切の責任を負いかねます。

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