私は16歳のときに統合失調症と診断され、約15年病気と向き合ってきました。
現在症状は安定しており、寛解状態で日常生活を普通に過ごせています。
そんな私も過去に閉鎖病棟に強制入院となってしまった経験がありました。
今回は私の経験談をもとに閉鎖病棟はどういったところなのか、基本的なことについて書いていきたいと思います。
閉鎖病棟とは?
閉鎖病棟とは、精神科病院で、病棟の出入り口が常時施錠され、病院職員に会場を依頼しない限り、入院患者や面会者が自由に出入りできないという構造を有する病棟である
参照:Wikipedia
私が入院した病院では入口に何重にも厳重な扉があり、入院してからは医師の許可が出るまで外にでられませんでした。
面会は基本的に親族のみ、その他はNGで友人に会うこともできませんでした。
どんな人が閉鎖病棟に入るの?
私は閉鎖病棟に強制入院となりましたが、なぜ入院の必要があったのか具体的な理由は私は未だに知りません。
私が入院した病棟は比較的軽度と思われる患者が入院されていました。
プライバシーの問題もあり、他の患者さんの事情を詳しくうかがうことはありませんでしたが、見受けられた感じとしては
- 自殺未遂をしてそのまま運ばれてきた人
- 自傷行為をしている人
- 摂食障害による命の危険性がある人
- 双極性障害の症状が激しい人
がいらっしゃいました。
閉鎖病棟は拘束される?
閉鎖病棟と聞くととても怖いところのイメージがあると思います。
牢獄のようなところで、手足を縛られて監禁されるといった印象を持っている方もいるかもしれません。
しかし実際私は手足を縛られて監禁されるといったことはありませんでした。
症状がとてもひどく、混乱されている方は一時的にそういった監視室に入れられることもあります。
閉鎖病棟に入院をしたからといって必ずしも全員がそのような監視室に入るわけではありません。
メディアや創作物の物語内での閉鎖病棟の描写は、ものによっては事実とかけ離れた偏ったものも多くあるという印象があります。
実際の閉鎖病棟の様子は?
さまざまな病院があると思いますが、私の入院した病棟はきれいな印象でした。
個室と相部屋があり、最初の頃は個室で最終的には相部屋へ移されました。
持ち物の持ち込みは必要最低限のもの以外基本的にNGで携帯電話も持ち込めませんでした。
お風呂は数日に一度決められた時間に入ることができました。
基本的に食事の時間以外は自由で、病院内でしたらどこにいても構いません。個人の部屋で過ごしたり、フロアでテレビを見たり、本を読んだり、さまざまでした。
窓は患者が飛び降りてしまわないよう、ほとんど開けることができないつくりになっていました。
私が入院していた当時は喫煙室があり、20歳を超えた喫煙者は自由に喫煙をすることができました。
定期的な医師との面談により許可が出てからは決められた時間に申請をして病院内の外へ出ることができました。
医師の許可が出た場合、申請をして外泊という形で一時的に家に戻ることができました。
どのくらいの期間入院するの?
人によってさまざまです。
私は約2ヵ月弱入院していましたが、私は退院が早い方で他の患者さんはだいたいそれ以上入院していたと思います。
私の場合、早期退院の意思を伝え続けてやっと退院の許可が下りたので、普通に過ごしていたら入院の時期はもっと長引いていたと思います。
人によっては退院後も入退院を繰り返す方もいます。
まとめ
以上が私が入院した閉鎖病棟の基本的なこと、実際の様子でした。
閉鎖病棟は病院によって異なるとは思いますが、必ずしも暗く牢獄なようなところばかりではありません。
私が入院した病院はきちんと人権が守られて回復のための適切な処置が行われるところでした。
閉鎖病棟に入院する場合は普段通院している病院からの紹介や、入院施設が併設されている病院はそのままそこの病院に入院することになるので、普段の病院選びはいろんな面で大事だと思います。
閉鎖病棟での体験、エピソードはまた別記事で書きたいと思います。
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